*経年変化を楽しめる日本人でありたい*

2014/05/31(土) 日々のこと

先日、資料の整理をしていて目を奪われた文章

●日本の平均住宅寿命は30年

  日本の住宅の耐用年数は30年、住居は1代でスクラップ&ビルド(壊して建て替えて)いる。

  日本の住宅寿命は、諸外国に比べて圧倒的に短い。

●(先進国の中で)長寿命住宅の少ない日本

  ~なぜ、短命なのか?~

  住宅の構造体が石など堅牢なものでないから? ちがう

  気候風土による木材の寿命が影響を及ぼしているから? ちがう

  一番の大きな理由は『習慣(考え方)の違い』

  欧米諸国の多くが、古いものに価値を見出し、住宅の価値を資産として評価する習慣がある。

  対して、日本の住宅環境においては、古いものへの価値を見いだせず、古くなればなるほど

  資産価値がなくなるというのが日本の習慣。

堅実な日本人のはずが、なぜ、古さに価値を見いだせないのか?

それは、現存している住宅の質が低いということ。わかりやすく言えば、住宅そのものが足りず、質よりもとにかく量を確保しなければならない時期が戦後の日本にあったためと考えられる。

しかし、すでに終戦後69年経つ。今は、建築基準法や公庫の基準、品確法なども整備されてきているので、品質はグッと上がりよくなっている。

 

ただ、だからと言って、古いものに無理やり価値を見出そうとは言わない。

古くなる=月日を一緒に過ごしてきたもの、変化していく姿を慈しめる日本人でありたいだけだ。

そして、古さ(月日)とともに人生を楽しみたいとも思う。

だからこそある。

そういう目で、ぜひ見ていただきたいと思う。

 

                               *まる子*

 

1ページ (全243ページ中)