省エネ・創エネ

ゼロエネルギーハウスとは

 

ゼロエネルギーハウスとは、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとなることを目指した住宅のことです。「ZEH(ゼッチ=ネット・ゼロ・エネルギーハウス)」という言葉をご存知の方も多いのではないでしょうか。ZEHは国土交通省・経済産業省・環境省の3省合同の取り組みで、2030年新築平均でZEH実現が目標となっています。

 

過剰な設備は将来的にリスク?

現状、政府が推奨するこのZEHは、いくつかの問題点を抱えています。ネット・ゼロというのは、あくまで年間の消費エネルギーを実質ゼロにするということであって、季節ごとにプラスやマイナスが発生する可能性があります。つまり、夏は発電が過剰になる一方、冬は電気が不足することに。冬の暖房までカバーするには、巨大な太陽光発電パネルと蓄電池が必要になります。こうなると、電気代の不安は解消できません。

 

真のエネルギー自立型住宅

 

売電・買電に頼らずとも、将来にわたって電気代の心配がなく、冬にも太陽エネルギーだけで自立できるのが理想の形。
断熱性の高いS-ZEHの家は、床暖房なし、エアコンの台数も最小限に抑えた状態で、快適な冬を過ごすことができます。

 

電気代の高騰リスクの対策を。

電気料金は少なくとも年間3%ずつ上がっていくことが予想されており、極力使わないことがポイント。
電気代のかかるセントラル空調や床暖房を使わず快適に過ごせるよう断熱・気密の性能をあげるのが重要。

 

 

最低限の太陽光発電と蓄電システムの検討

売電を意識するのではなく、自家で使う分を自家で賄うという考えが重要です。昼間の発電を夜に使えるようにすることで、買う電気を減らすことができます。それは、まだ高価な蓄電池を入れるよりも、電気自動車を蓄電池の代わりに使用するということも検討できます。
できる限り電気を使わない(建築時の初期投資を抑える)ことと、使う分だけを電気をつくることで省エネを叶えつつ、快適な暮らしが手に入ります。